32年前きんぼしを開店するにあたり、美味しい焼き鳥を出す為には、命となる塩を探すことが大事と塩探しが始まりました。市販の塩は口の中に長く塩辛さが残り、塩が勝ってしまう為、串を何本も食べる焼き鳥には不向きなものでした。
欲しいのは「塩辛さが後に引かない、優しくてまろやかな塩、さらに自身の旨味で焼き鳥をおいしくしてくれる塩」
試行錯誤の末に出来た塩は日本人に馴染みの深い海水塩を天然自然素材の昆布、カツオ出汁の中に入れ、再度煮詰めてサラサラの塩にする手間のかかる作業の後に出来るもので、思惑どおり、後に引かない角の取れた優しくまろやかな塩で、旨味調味料なしでも肉の旨味を何倍にも引き出してくれる焼き鳥に最適な塩に仕上がりました。